2012年5月アーカイブ

日本への序奏

| コメント(0)
すでに日本に来てから1週間ほど経ちました。時差もようやく抜けてきましたが、
日本に来る前にも大事なコンサートが続けてありましたので、そちらの事もご紹介
しておこうと思います。

rose.JPG

我が家から歩いて3分のところにLakeside Parkという薔薇の大変綺麗な
公園があります。コンサートに向けてあれこれ集中していると、こうした
花々の香りに本当に癒されます。薔薇の品種は実に多くて、種類によって
香りの濃淡も違い、その多彩さが魅力ですね。

DSCN0573.JPG

こちらは、結婚式から1周年ということで、大好きな薔薇をプレゼントして
くれました。光陰矢のごとしの1年でしたが、いい思い出が沢山あります。

***

sakura.jpg

昨年に引き続き、やや時期外れの「さくらフェスティバル」が5月20日に
開催されました。昨年に比べるとやや宣伝に力が入っていなかったのが
惜しく思われますが、コンサートそのものには、お客様が大分いらして
下さっていたように思われます。初演づくしのプログラムで、反省すべき
ところが多かったものの、今後への課題が見えた舞台でした。

DSCN0577.JPG

こちらは5月25日に開催されたミニリサイタル。教会はその成り立ち
からしても、祈り(歌)の為に音響効果が高いことが多いのですが、
この教会(Trinity English Lutheran Church)は室内楽にぴったりの
音響でした。日本ですと、こうしたホールを借りるのに¥¥...ですね。

箏、三味線を初めて耳にする方も多かったようですが、終演後、
お客さま一人ひとりと挨拶を交わしながら、色々とご感想を伺えました。

Phillyへ

| コメント(0)
さつきちゃんになりましたね。日本では、GW真っ盛りの事と思います。

最近、おもしろい表現を見つけました。
「Vacation from vacation」
=休暇からの休暇、ですが、休暇でイベント詰め込んじゃって却って疲れてしまう、
その休暇からの休みが必要だー、という何とも皮肉な表現です。
こちらは、GWは無いのですが、お天気は大分春らしくなってきました
。我が家の
近くの噴水も、数日前から勢いよく水が噴き出して、初夏の訪れを感じます。

***


もうひと月もしない間に、久しぶりに日本に帰国するので、今から大変楽しみにして
いるのと、同時に、来るコンサートラッシュに備えていよいよ手綱を引き締める思い
です。しばらく夏のコンサートの準備などに専念していましたが、先週フィラデル
フィアに演奏しに行ってきました。


DSCN0471.JPG

会場前の趣きのある教会。中のステンドグラス素敵だろうなぁ。。。フィラデルフィア
は大変教会の多い街でした。私が住んでいるフォートウェインも中規模の都市 ながら
教会が沢山ありますが、フィラデルフィアも1ブロック歩けば、教会がある程...。昔は、
アメリカの首都だった時期もあるとお聞きしました。

今回はどうカテゴライズしたら良いか、頭を悩ませますが、一口でいうと「現代音楽」の
ジャンルになるのですね...。非常にユニークなコンサートで した。一見(一聴?)突拍子
もないプロジェクトでも、洗足音大で邦楽ワークショップをやっていた経験がとても参考
になりました。何でも、経験しておいて決して無駄ではないのですね!

恐ろしい事に、前日に20ページもの、図形楽譜ばりの楽譜を渡されて、それを本番で
演奏しました。でも、なんとかなるもので、次回のお仕事もお願いされたので、よかった
のでしょう、多分。それにしても、毎回鍛えられます。

DSCN0470.JPG

後ろでは、建築家のバックミンスター・フラーの生涯と作品をコラージュした
フィルムが上映されました。非常に暗いので、スタンドライトが必須。
バックミンスター・フラーは日本にも作品を残しているようです。私は今まで
この建築家のことは全く無知だったのですが、少し調べたところ、建築のみ
ならず、彼の思考がはるかに広く深く「地球全体」に及んでいることを知り、
石油や原発にたよる現状への警鐘をならしていた建築家として、非常に
興味深く思います。


DSCN0469.JPG

左から、私→指揮のアダム→作曲のジーン→no-input mixing boardの中村さん
みなさん、とっても優しくて、仕事はプロフェッショナル。楽しかったですね!

それにしても、終れば「よかった!」で済みますが、アメリカでの仕事は毎回予測が
付かない事が多く、「想像力・基礎力・タフネス・応用力」が必須のように思います。
決して「お気楽な演奏旅行」ではありませんが、やはり、こちらに来た以上、面白い事、
自分のやりたい事は、これからもどんどんどんどん...
遠慮せずにやってみよう~~!!

そうそう、嬉しい事に、
飛行機に乗る機会が増えたので、マイレージがたまり、気が
ついたらシルバーメダリオンメンバーになっていました。預け荷物が一つ無料になるし、
空席があると、ビジネスクラスに優先的に座らせてもらえたり、なんだかお得な気分に。
わーい、と思っていたら、手荷物検査のところで、ダイヤモンドメンバーの初老のビジネ
スマンを見かけました。上には上がいるものだ...。どれだけ乗りまくっていらっしゃるの
だろう?車なみ?私なんぞ、まだまだひよっこなのですね。ダイヤモンドメンバーになる
くらい各地で演奏活動出来るよう、地道に頑張ろう。

DSCN0474.JPG

フィラデルフィアのチョコレート meets ミネアポリスのチョコレート(玉木のお土産)
ここの所、モクモクと三味線&箏にむかっております。陽気もよくなって、窓からの光が
眩しくなってきました。風にそよぐ葉っぱを観察する今日この頃です。

DSCN0459.JPG
先週末は、相方のコンサートを聴きにエンバシー劇場へ。
プログラムは...
ウェーバーの「オイリアンテ」序曲
プロコフィエフのピアノコンチェルト第3番
ブラームスのピアノクインテット(シェーンベルクによるオケ編曲)...なのでした。
白眉だったのが、プロコフィエフ。ソリストのイリヤ・ヤクシェフ。遊び心抜群で、
一人オーケストラの器の大きさと、ガラス細工のような 繊細さが共存していて、
もう開いた口が塞がりませんでした。お客様も大喜び。スタンディングオベーションが
何度も繰り返されました。アンコールに弾いた ショパンのノクターンが、また涙が出る
程沁み入りました...。

終演後、お話するチャンスあり。握手もして頂いて、温かく包まれるようなお手てでした。
私も遠慮なくしっかりニギニギしましてイリヤさんのソロパワーにあやかりたいな...などと。
こちらでは、ソリストの方も演奏が終ると客席やロビーのちょこんといらっしゃる事が多く
素の顔を垣間見れて、舞台上とのギャップを面白く思うこともしばしば。

NYフィルのプリンシパルオーボイスト王亮(リャン・ワン)さんは特にこれまで伺ったソリスト
の中でも忘れられない印象があります。モーツァルトのコンチェルト、最初の一音から
体に浸透していくような何ともなめらかな音色でした。このときも、たまたま2幕目に
客席にいらしていて、 お願いした訳でもなく、なんとなく握手して頂いて、ワンさんの
"気"を頂けたような感じに...♪

イリヤさんは、日本でも今年の12月に東京でコンサートをされると言っておられました。
300 人くらいのホールだ、と仰っていたので、コンチェルトではないと思いますが、ご興味
のある方は是非。ちなみに、誰かに似ているなぁ...と思っていたら、フェルツマンに師事
していたそうです。師匠の音色を確実にモノにしている方なのでした。
イリヤ・ヤクシェフさんのHP

DSCN0461.JPG

話題と関係ありませんが、最近つくった「苺のババロア」
季節のお菓子づくりは、いい気分転換になりますね!!

話はまた戻りまして... 最近、相方のレッスンにのこのことシカゴまで付いて行き
私もずっと同席させてもらいました。先生はアメリカでも超スパルタで名の通って
いらっしゃるハンス先生。レッスンを受ける、あるいは、聴く耳のある方に聴いてもらう
というのはいつまでも大事な事。よほどの天才でない限り、自分で気づく事には限界
があり過ぎるのですね...。

2時間たっぷり、ジャケットまで脱ぎ出し、腕もまくりあげ...の白熱のレッスンで、私も
参考になる事が山ほど!!楽器云々の問題を通り越して、私も先生に三味線や箏を
聴いて頂きたい、と真剣に思ってしまうくらい中身が濃く、出し惜しみ一切無しの
レッスンでした。しかも驚いた事に、「レッスン料いらないよ〜」  !!!

この勢いでチェリストを何人もしごき上げ、育てているのです。
こういう先生が居るから、良い意味で競争が高まり、クラシックの裾野が拡大するの
だな、としみじみ思いました。