2012年7月アーカイブ

織部の寺で...

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京都公演


京都では、茶道の織部流、焼物の織部焼きで知られる古田織部の菩提
寺、興聖寺さんの涅槃堂でコンサートをさせて頂きました。こちらの興聖寺さんは、
禅寺としての静かな環境を殊の外、大事にされており、通常はこうしたイベントは
ほとんどされていない、との事。家族ぐるみのおつきあいのご縁で、涅槃堂での開催
となりました。
 
門をくぐりますと、苔むしたお庭が広がっています。

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当日の為に、ご住職、修行僧の皆さまが総出で舞台を設置して下さったとのこと
でした。お客様から演奏の手元が見えたら...とご相談しましたら、工面して下さっ
た様で、本当に有り難く思いました。このコンサートでは、先だっての国際尺八
フェスティバルの為に来日していたNY在住の尺八奏者ジェームズさんにも友情
出演して頂き、尺八本曲の「松風」を演奏してもらいました。
また、今年度の新曲を書き下ろしてくれた作曲家のマーティン・リーガンさん、そして
玉木がソロ曲として演奏させて頂いた弦歌三章の作曲者、石黒晶先生もご多忙の中、
足を運んで下さいました。方々から役者がそろいましたので(?)、演奏後の打ち上げ
もいろいろと話題に花が咲き、とても楽しいひと時となりました。石黒先生は、現在、
神戸女学院大で教鞭を取られておりますが、始終ニコニコ笑顔の絶えない素敵な方
でした。(作曲の先生には、毎回お会いする度に緊張しますが、石黒先生には最初から
アイスブレイクしてしまいました!)当日の演奏会の様子を、先生の視点からブログに
心温まる筆致で綴って下さっています。

Art is Long..., Life is Short!  石黒晶 LOHASな作曲の日々
 
コンサートの写真

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京都でのコンサートは、玉木縁の方々が本当にご尽力して下さいました。私たちは、
個人的に活動している訳ですが、本当に周りの共感者、ご支援して下さる方があっ
てこそ、です。大きなプロダクション、商業ベースでは出来ないことがありますし、
こうしたご縁を大切にしつつ、またご負担にもならないよう、今後も色々と模索して
いきたいと考えています。来年は、すでにマーティン・リーガンさんの作品コンサート
を京都で開催することが決まっております。終って直ぐではありますが......
やはり次の舞台を求める楽しさが繰り返されます......。

大阪の思い出

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日本でのめくるめくスケジュールの中で、日記の更新がすっかり遅くなってしまい
ました。新潟の福勝寺様でのコンサートに引き続きまして、 東大阪では、喫茶美術
館でコンサートをさせて頂きました。またその前には豆玩舎(おまけや)ZUNZOにて
玉木が子供たちの為のミニコンサートをいたしました。この豆玩舎さんは、グリコの
おまけ、世界の玩具を沢山集め、展示されています。入り口から奥まった所には、
文楽のお人形、文楽の人形遣いであられた吉田玉男さんの書も飾ってありました。
子供から大人まで楽しめる素敵な展示品が盛り沢山です。
 
喫茶美術館は、漆喰の壁、重厚な家具、そして司馬遼太郎の挿絵などを勤めておら
れた須田剋太さんの書に囲まれての演奏となりました。弾いているこちらも、お客様の
息づかいが手に取って分かるような親密な空間でした。喫茶美術館さんと私たちの
楽器の相性はとても良かったようで、気持ちよく演奏させて頂きました。玉木のチェロ
の低音が、私の椅子にもびりびりと伝わってきました。また、このコンサートでは、朗読
とご一緒に宮沢賢治の「風野又三郎」のコラボレーションをさせて頂きました。(「風の
又三郎」には一般的に知られている"又三郎"と、こちらの「風野又三郎」が存在する、
という事を今回初めて知りました。)沢井忠夫による「風の歌」を物語のシーンごとに
当て嵌めてみた訳なのですが、改めて、忠夫先生が各セクションを彩り豊かに作曲
されていた事を再認識いたしました。各シーンが上手くかみ合い、思いがけない効果
が生まれ、箏の巨匠であった沢井忠夫と、宮沢賢治の世界が出会う不思議な感覚を
覚えました。
 
こちらの喫茶美術館は、表通りから少し奥まった所に在りますが、家具ひとつ、器ひとつ、
それぞれ本当に上質のものを居心地の良い空間で提供しており、隠れた名店・美術館
なのだなぁ、と思いました。オーナーさんのこうした和光同塵なテイストにとても共感し
てしまいました。今度はゆっくりと珈琲を飲みに伺いたいです。終演後には、道頓堀から
すぐの焼き肉屋さんに連れていって頂き、翌日分のパワーを頂戴しました。
 
写真は、終演後に須田さんの書と共に。「不動」!!

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