2017年1月アーカイブ

ゆく年くる年

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新年あけましておめでとうございます!
こちらのウェブサイトをご覧頂いている皆様にとりまして、2017年が平和で良い一年であり
ますように!2016年は、日本もアメリカも、そして地球全体にとって激動の一年でしたが、
一演奏家としてはとても恵まれた一年でした。各地で、私の、デュオの演奏に耳を傾けて
下さった皆様、心より感謝申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2003年にスタートしたこのウェブサイトも年を経るにつれて、のんびり更新になっています
が、たまには1年を丸ごと振りかえってみようかな、と思います。

1月
ブルックリン橋のBargemusicにて、元旦からスタート。デュオ夢乃として、三味線✖チェロ
の作品を演奏、ニューヨーク・クラシカルレビューで、好評をいただき、良い滑り出し!
全米室内楽協会主催のNew Music From CMA Concertでは、デュオとして出演。クラシック、
ジャズ中心の協会の中で、フィーチャーされ、大きな励みになりました。もう一つ、素敵な
プロジェクトが始動。これもいつか公に出来ると良いな。

2月
アメリカの四季の移り変わりのテンポに、生粋の日本人である自分の音楽時間がおかしく
なるように感じられ、スタートさせた「ニューヨークの四季」の冬公演。大変寒い日だった
ので、お客さんから「温かいお茶が嬉しかった」とのお声が...。寒いNYからしばし南へ逃げ
て、ノースカロライナ在住のチオンピ・ストリング・カルテットと共演。3年ぶりの再会。
日本からは、日本音楽集団のメンバーもNYに飛んできて、メンバーと再会。

3月
日本ツアーの準備を本格的に開始。ソプラノ歌手の宗田舞子さんのフェアウェル・リサイタル
の助演に呼んで頂き、舞子さんのお師匠さんであるフランシスコ・カサノヴァ先生のレッスン
へ数回同行。ミラノ・スカラ座やメトロポリタン・オペラでも活躍されてきた先生のレッスンは、
ジャンルを越えて「歌心」に響くものがあり貴重な体験となりました。また、去年に引き続き
ニューヨーク・フィルの教育プログラムの一環で三味線のワークショップなど。

4月
思い出深い公演となった舞子さんのフェアウェル・リサイタル。中旬には、ミズーリ在住の
アリアーナ・ストリング・カルテットと再演。先年のミズーリツアーはてんこ盛りで面白
かっただけに、懐かしい公演となりました。古典シリーズの「ニューヨークの四季」の春
公演。美味しい桜餅も好評。もちろん、プログラムは桜満開の内容でした。この月で特筆
すべきは、2016年度のデュオ委嘱作品「カンタービレ」の初演に際して、作曲家ダロン・
ハーゲン氏のご自宅で家族揃って聴いてくれたこと。可愛い子供たちが、なんと2楽章を
弾いた後に、感動して泣き出しちゃった!つられて、作曲家のパパもママも。なんとも
満ち足りた美しい春の思い出です。

5月
ジョージ・ナカシマ財団にお招き頂き、デュオ演奏。ジョージ・ナカシマの機能美溢れる
家具に目がハートに。アトリエ、作品ともに居心地がよく、何処となく日本の田舎のような
温かさを感じました。中盤はミッドウェスト・ツアー。10周年記念のフォートウェイン市の
さくら祭り、シカゴでの2つのリサイタル、イリノイ大学と演奏が続きました。間髪入れず
日本へ、地元東松山でのリサイタル。地元の皆様の応援があってこそ、でした。

6月
ザ・日本ツアー月間。東京は大和田伝承ホールにてリサイタル。今年は有難いことに、
沢山のお力添えあって満員のお客様。本当に嬉しい事でした。「カンタービレ」が今年
のテーマでしたが、NYで見聴きしたオペラ公演や、カサノヴァ先生・舞子さんとの出会い
ダロンの入魂の2楽章など、すべてが今年のテーマに繋がっていたように思います。
細川俊夫さんの「箏歌」に出逢えたのも大きな財産。京都ナムホールも、満員御礼で、
とっても有難い限りでした。奈良では、春日大社にてリサイタルをさせて頂き、小鹿にも
沢山会いました。ヴァイオリニストの五十嵐先生、ピアニストの山田さんとの七夕さまの
ような再演も、いつも嬉しいものです。今回は、ジャズピアニストの竹中真さんともご一緒
しました。合間を縫うようにして訪れた、雨の大原・寂光院の面影は、今でも印象的です。

7月
日本ツアーが色々...∞詰まっていただけに、いつもより時差回復に時間がかかりました。
中盤からは、アメリカン・シンフォニー・オーケストラのオペラ公演「イリス」のリハーサル
がスタート。「ニューヨークの四季」夏公演も開催しました。もち凛さんが宝石のような
綺麗な葛餅を作って下さいました。箏独奏の「潮流」はやはりいつも人気の高い作品。
ASOのオペラ公演では、実は懐かしい再会もありました。昨年、共演したコンサート
ミストレスのエリカさん。彼女と一緒に弾いた「コンチェルタンテ」は、ナショナル・
パブリック・ラジオの「Performance Today」でも放送されました。前後しますが、マス
カーニの「イリス」はプッチーニの「蝶々夫人」に比べ、台本が破天荒過ぎて良くない
のですが、音楽そのものは大変美しかったので、もっと世に知られても良いのにな、と
思われました。世に残る作品は、色々な条件が整わないといけないものですね...。

8月
"猛暑"だったなぁ!という印象。演奏の方は、割合穏やかな月でしたが、とあるお客さま
からお箏を頂くという嬉しい事も。プライベートな演奏ですが、マサチューセッツの
素敵なお宅に伺った事もありました。メーン州のストーニングトンという美しい港町で、
デュオリサイタルをいたしました。メーン州は、緯度が高いこともあって、演奏が終わった
後の、満天の星は圧巻でした。

9月
レイバーデー(日本でいうと、勤労感謝の日、みたいなものでしょうか)週間には、
またBargemusicにて演奏しました。1月に続いて、ここでもとても良いレビューが
頂けました。レビューはあくまで他人の評価ですが、やはり真剣にやっているものを
相応に評価して頂けるのは、励みになります!再び、メーンに戻って、大自然の中で
のびのびと過ごしました。ルービン美術館でも、演奏しました。ここはカジュアルな
所ですが、何故かデュオのCDがよく売れる、という不思議な現象が起こります。

10月
てんこ盛り月間。日本から深海さとみ先生が御訪米に。コロンビア大学主催の宮城
道雄コンサートにて、「さしそう光」の二重奏、という大役を仰せつかりました。
なにせ、宮城先生と中能島先生が、ガチンコで取り組まれた作品なので、一音たり
とも疎かにしてはならぬ〜(いつもそう思っていますが)!以前、先生の愛弟子の
お一人、黒川真里さんと日本橋劇場でこの曲をさせて頂いたことを思い出しながら、
準備しました。ニューヨーク・ボタニカル・ガーデンの菊まつりでも演奏。日本の職人
さんが作製した菊の見事な事!また薔薇の時期にも行ってみたいなぁ〜。NY仏教会にて、
デュオリサイタルを開催。例年より、お運び頂いたお客様も多かった印象。コネティ
カットのブッシュ・ホーリー歴史協会にお招き頂いた際には、紅葉がなんとも綺麗
でした。後半はテキサスへ。出発前日に、曲が届く。ただし、楽譜ではなく音源のみ。
急ぎ、耳コピしアレンジを作成。微笑ましい曲だなぁーと思っていたら、尺八の
小湊君の子供さんへの曲であることが後で判明。テキサスでは、小湊君、津軽三味線
の小山豊さん、タブラのタイ・バーホーさんとご一緒。素晴らしいトリオ!
ジーザスのようなタイさんのタブラ神技との共演も良き思い出!翌日には某録音を
終了。2017年の夏には出るのかな。

11月
コネティカットでの演奏が続く。「ニューヨークの四季」の秋公演を開催。これで
2年目となります。このシリーズでは、古典あるいは古典になりゆく作品のみ、に
絞って、季節折々のプログラムと和菓子をお楽しみ頂いています。方針としては、
日本で本番にかけたもの、お稽古をつけて頂いたもの、が大原則。私のレパートリー
はアメリカに来たことによって、大変振り幅が広くなりましたが、広く浅くなる、
のではなく根を張りつつ、広くなりたい、という意識からこのシリーズを考えました。
話は戻って、11月後半には、委嘱の三味線協奏曲(第一楽章、第二楽章)が届きました。

12月
三味線リサイタルを1ヶ月後に控え、邁進の日々。マサチューセッツのクラーク
美術館で2度演奏。来年の3月にはデュオでも演奏します。三味線協奏曲の第3楽章
が、リサイタルきっかり1ヶ月前に届きました。タイトルは「ポラリス」北極星、です。
今度の三味線リサイタルでは、ピアニストの木川貴幸さん、そして光君にもご助演
頂きます。様々な思い、願いが詰まったプログラムです。私だけの思いではありません。
先人の、三味線の現代シーンのパイオニア・西潟先生の思い、また双璧でいらした高田
和子さんの思い、それを受け止めた作曲の方々の知性と思い...。自分の至らなさ加減を
深く思い知る日々ですが、それだけでもこれを決めて良かったと感じています。
クリスマスは、静かなメーン州で。早いもので、結婚記念日(クリスマス)も7回目
です。人生と演奏の相方である光君には、いつも感謝の念が絶えません。

2017年
さて、どんな1年になるのでしょうか...
In the land of dreams, not a single clouds exist....